植松 永次
UEMATSU Eiji

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 展示会場:丸京跡

タヌキを初めて見たのはいつ頃だったか、何処かの店先だったように思う。
それから何年たったか、信楽に始めて来た時、びっくり、大小様々な
タヌキが信楽のまちなかを埋め尽くし人々を迎えていた。
そのまた数年後になるか、庭で土を掘っている狸を見た。
今、私も土を手に、いろいろと見えて来るものがある。

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1949年、神戸に生まれる。1972年、土の質を確かめる事からレリーフを創り、その後東京で焼物の仕事を始める。1975年より信楽に入り製陶工場勤務の傍ら自らの制作を続ける。1982年、伊賀市丸柱に住居と仕事場を移し、薪と灯油併用の窯を築き野焼きも含め作品の巾は広がる。1996年滋賀県立陶芸の森に招待され制作。1980年代より個展、グループ展多数。


中村 裕太
NAKAMURA Yuta

2s

 展示会場:旧平岩製菓鋪

<<日本陶片地図>>
近世の日本列島では、それぞれの地方の陶工が風土に根付いた陶器を作り出していた。
そうした土着的な陶器は、近代以降の産業化により姿を消しつつある。
ところが、日本各地の陶器にまつわる場所を訪れてみると、その河川や海岸には、生活のなかで使用され、そして、捨てられることで一生を全うした陶片を発見することができる。
こうした陶片から紡ぎ出されるのは、考古資料としての価値ではなく、ごくありふれた人々の生活の痕跡である。

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〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から、陶磁器の学術研究と作品制作を行う。主な展示に「六本木クロッシング2013」(森美術館、東京)、「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、シドニー)、「あいちトリエンナーレ2016」(愛知県美術館、愛知)がある。


岡本 光博
OKAMOTO Mitsuhiro

3s

 展示会場:山兼製陶所

「あまざら / rainy plate 」
“水たまり”をやきものにする。“水たまり”は雨と大地(アスファルトであろうとも)との関係で生まれる。
自然の造形をそのまま石膏でうつしとり、やきものにする。
お皿の起源に通じ、そして何よりも子ども心をくすぐる魅力がある。

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1968年京都生まれ。1994年滋賀大学大学院教育学修了。 1994-2006年アメリカ、ドイツを中心に、スペイン、インド、台湾など海外のレジデンスプログラムに参加。2012年京都市内にギャラリー「KUNST ARZT」を開廊。個展「UFO after」苫小牧市美術博物館(2016年)、個展「69」eitoeiko(2016年東京)、ほか国内外の多くの展覧会に参加。


荒川 朋子
ARAKAWA Tomoko

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 展示会場:Ogama

頭の中にかたちが溢れてきます。
そのかたちに実際に触れてみたくて作っています。 
それが何なのか、どこから出てきたのか、
自分でも分からないことがありますが、作らずにはいられないのです。
 
いつもは主に木を彫ったり毛を生やしたりしています。
今回は土ということで、念願の「毛の生えた壷」を作りました。
「きゅらきゅら」はお守り的なものです。
「寂しくはない」は、信楽のたぬきを見ていて浮かんできました。

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1988年 京都府生まれ
2011年 京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科彫刻分野中退

京都を拠点に制作


田村 一
TAMURA Hajime

5s

 展示会場:山兼製陶所

この冬にセンサーライトを仕込んだ作品を秋田で作りました。
「手」が「蕾」を持っているようなイメージの作品です。
それを使い暗くなると次第に「蕾」の中に光がついて、それが1分後じわりと消えていくインスタレーションに仕立てました。
今回、その作品をベースに信楽透土を使ったものを作ろうと考えております。もちろん今回初めて透土を使うことになります。
プラン通りにはいかず、また別の形になるかもですが、それも含めて楽しみたいと思っております。
9月には陶芸の森にて滞在制作いたします。よろしくお願いいたします。

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1973年秋田市生まれ、1992年早稲田大学入学後、陶芸始める。大学院修了後、東京をメインに作家活動開始。2002年、益子に移住。以後、国内外で個展開催。2011年、秋田市仁別に戻り、スタジオ”nesta”設営。また週刊モーニング連載中の『へうげもの』とのコラボレーションを果たす。「へうげ十作」のひとり。2015年冬にはnoma Japanのための器を制作。


大平 和正
OHIRA Kazumasa

6s

 展示会場:新宮神社

〈大地=土、からカタチを立ち上げる〉という視点に立って〈造形と場、時間、気(いのち)〉等その関係性の一体から創まれる彫刻体としての風還元シリーズのうち、金属と陶のシンプルでしかもダイナミックな対比が試みられている。
幾何的な構成は自然の有機性や情感性と対立しながら、その枠組の中で素材の対比性を通して自然の根源的な場のイメージを開示する。

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1943年 東京生まれ。
武蔵野美術大学彫刻科卒業後、造園設計を手がける。
その一方で環境を意識した、石、金属などによる彫刻を制作。
1974年 制作の場を求めて移住した伊賀で初めて土と出会い、陶による制作も始めて表現の領域を広める。
石・金属・陶・作庭による日本の風土に根ざした独自の環境造形を制作。


桑田 卓郎
KUWATA Takuro

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 展示会場:川端倉庫

素材に向き合うことや、焼き物のプロセス、今の自分の環境、色々な場面で感動があります。
そこから作品が生まれていると思っています。
無理なく自然に作品が作れればと思います。

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1981 広島県出身
2001 京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科陶芸コース 卒業
2002 陶芸家、財満進氏に師事
2007 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
現在、岐阜県土岐市在住


石山 哲也
ISHIYAMA Tetsuya

8s

 展示会場:川端倉庫

日本では未発表のシリーズです。
陶芸をはじめたころの具象の作品に立ち戻って
作りました。

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古陶磁・石・刀を愛し、本当は古信楽をやりたいのに
ガラスを巻いたり象嵌したり、反対方向へ突進しているところ。
陶芸に関してストライクゾーンは広めです。


谷 穹
TANI Q

9s

 展示会場:足楽の湯跡

不在庵
そこに亭主はいない。瑞々しい花は人の痕跡である。
観者は動く範囲を限定された入口を
おそらく亭主と同じ所作でくぐり、
不在のしつらえの内で
同じ方向からその霊性と向き合うことになる。
器と対峙する時、表現されるのは鑑者自身なのだ。

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1977年滋賀県生まれ。
2000年成安造形大学卒業。
2012年穴窯築窯。
個展2015年ギャラリーPARC、ギャラリー@KCUA,
2016年ギャラリーあしやシューレなど


津守 愛香
TSUMORI Aico

10s

 展示会場:川端倉庫

今回は仏像のイメージです。
いつものサイズより大きめで、
今まだ制作中です。(8月)
人魚仏と坐像はどちらも目が3つなので
まちなかもよく観えるかな。

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となりの水口生まれ。
信楽での制作もなんと15年目です。
だいたい人や動物なんかを作っています。

http://tsumoriaico.nobody.jp


廣川 みのり
HIROKAWA Minori

11s

 展示会場:まるの広場横

原っぱの土の中に、陶器の卵オブジェをいくつも埋め、
来場者にスコップでそれらを探し当ててもらいます。
卵は、素焼きの物や、焼いてある物等色々あり、参加者は気に入ればそれを一つだけ、500円で持ち帰る事ができます。
持ち帰った卵をそれぞれの思いで楽しんでもらえる事で作品は完成します。(集まったお金は、熊本地震災害の復興 に全額寄付いたします。)

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1952 大阪生まれ
1974 信楽で「れいさい工房」設立
   以後19 年間信楽を拠点に作陶
1993 蒲生郡日野町に工房を移転
2001 第12 回秀明文化基金賞を受賞
その他


安藤 祐輝
ANDO Yuki

12s

 展示会場:丸京跡

手びねりによる造形作品です。
土を触っていると、制作が次第に感情的になっていくのを感じます。
私の内面の感情的な部分が引きずり出されることで、私は改めて私というものを理解します。
土は私が知らない私を知っているようです。

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1988年 愛知県生まれ
2012年 愛知教育大学 現代学芸課程造形分化コース 卒業
2014年 愛知教育大学大学院 芸術教育専攻美術科内容学領域 修了
現在   滋賀県立陶芸の森に勤務


田尾 晃
TAO Akira

13s

 展示会場:Ogama

今年から陶芸の森で制作を始めた作品は、四角に切り出した様々な大きさの土の板を積み上げて作っている幾何学的な構造物です。
手びねりなどの伝統的な陶芸の作り方とは違うプロセスをしてみたく、それによって出来上がったものがどのような存在なのか、そして何を語って、何を教えてくれるのかを知りたく、現在このような作品を制作しています。

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アメリカで高校、大学を卒業後、1年間就職をし計8年間の在米後、2015年の夏に帰国し2016年の4月から1年間陶芸の森でスタジオアーティストとして滞在生活中。


川崎 琢介
KAWASAKI Takusuke

14s

 展示会場:山兼製陶所

a piece of pear(一対の洋なし)
自然とそこに芽吹く生命が創り出す様々な表情や形。
この作品のシリーズは、自身の源風景を擬人化しながら、現代社会における人間の存在とそのあり方を問う。

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1970 年信楽に生まれる。コーネル大学・アイオワ州立大学大学院にて作陶技術を学ぶ。帰国後は、家業の花器や陶板の製作に携わりながら、日本やアメリカを中心に作家としての活動を展開している。


谷 陶択
TANI Tota

15s

 展示会場:山兼製陶所

テーマは「旅人」。普段見慣れた風景の中を新鮮な気持ちで歩き回りたいという思いで構想を練り、初めて信楽の地を訪れた旅行者を表現しました。
服装がファンタジーなのは「見慣れた地元の風景でも見方を変えることで新しい発見があるのではないか?」という思いによるものです。

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1987年生まれ。2010年に京都精華大学卒業後、実家の製陶所に勤務しつつ作品を制作。
人や動物、ロボットなどの造形を得意とする。


藤本 秀
FUJIMOTO Hide

16s

 展示会場:丸京跡

犬、穴を掘る。せわしなくひたすらに土を掻き出す。
掘っても掘っても何も出てきはしない。犬は何も出てこないことを
知っていて穴を掘るのか、人には見えない何かを見つけているのか、
ひとしきり掘るとその傍らでゆっくりと後ろ足を折り、前足を伸ばして
ゆったりと座る。目を細め遠くを見つめる。
果てし無い宇宙の荒野を眺めているようにもみえる。
私はこの光景に強く惹かれる。
犬にずっとなりたいと思っていた。

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甲賀市生まれる。 木、草、土による造形制作から、土を野焼きする興味に移っていく。
1995、信楽雲井に穴窯を築く。信楽ものを焼く。信楽周辺の土で新たな焼締めを模索する。
2000、信楽陶園初個展。以降、銀座黒田陶苑他各地にて個展。土によるインスタレーション。